小児整形外科
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お願い
いつも自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児整形外科をご利用いただき、誠にありがとうございます。
誠に恐縮ではございますが、2025年5月22日(木)と2025年6月19日(木)の外来診療は、日本整形外科学会学術集会及び日本小児股関節研究会への参加および、医師の働き方改革に伴う勤務時間調整のため、予約患者様の一部を除き外来診療を制限させていただきます。
なお、急患につきましては、大学本館整形外科外来にて、整形外科急患担当医師が対応いたします。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
いつも自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児整形外科をご利用いただきありがとうございます。大変恐縮ですが、2024年4月1日より医師の働き方改革のために医師の時間外労働が厳しく制限されます。そのために、16時30分以降に外来受付を行った患者様には、大変申し訳ございませんがお断りする場合があります。また16時30分以降に来院される急患の患者様に対しては、17時30分以降に大学本館救急外来で整形外科当直医師が担当する可能性があります。医師の時間外労働時間が増えると他の予約日の患者様の外来や手術ができなくなるため、ご理解ご協力の程どうぞよろしくお願いします。
診療内容について
当科では、お子さんの背骨や関節、筋肉、骨など「運動器」と呼ばれる部分に関わる病気やケガ、体の変形などに対する診療を行っています。いわゆる「小児の変形矯正外科」と呼ばれる分野です。
「外科」と聞くと手術を想像される方も多いかと思いますが、私たちが大切にしているのはまず“手術をしないで治す方法”です。たとえば、装具(からだを支える器具)を使った治療などがそれにあたります。それでも症状が改善しない場合に限って、必要に応じて手術を検討しています。
小児整形外科の治療は、実は病院や医師によって治療法が異なることもあり、まだ「これが正解」という方法が確立されていないのが現状です。そのため、治療にはそれぞれ「メリット」と「デメリット」があります。私たちは、そうした点をしっかりとご説明し、ご家族の理解と納得のうえで治療方針を決めることを大切にしています。
また、日々の診療だけでなく、臨床研究(いわゆる“エビデンス”)やこれまでの経験を通じて、よりよい治療を提供できるよう日々努力しています。?
主に診療している病気?症状
以下のようなお子さんの病気や状態に対して診療を行っています:?
- 背骨や脊髄の病気:脊柱側弯症(背骨のゆがみ)、後弯症(猫背のような状態)、先天性側弯症、生まれつきの神経の異常による脊柱の変形、腰椎分離症?すべり症、椎間板ヘルニア、慢性的な腰痛、腫瘍など?
- 筋肉や骨の先天的な異常:先天性筋性斜頸(首がかたむく)、スプレンゲル変形(肩甲骨の位置異常)?
- 股関節の病気:先天性股関節脱臼や発育性股関節形成不全、ペルテス病(股関節の血流障害)、大腿骨頭すべり症など?
- 膝の病気:O脚やX脚、成長に伴う変形?
- 足の病気:内反足(足が内側にねじれている)、麻痺性の足部変形、扁平足、足の指が多い?少ないなど?
- 股関節の感染症や骨の病気全般?
当院の特色と取り組み
背骨の病気(特に側弯症)
思春期に見られる「脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)」の治療に特に力を入れています。手術をできるだけ避けられるよう、当院独自の装具(特に夜だけ装着するタイプ)を使用した治療を行っています。装具は子ども一人ひとりの体に合わせて工夫し、常に改良しています。
それでも側弯の進行が止まらない場合には、ご家族と十分に話し合ったうえで、必要に応じて手術も行っています。
また、幼い子どもに見られる早期発症型側弯症についても、体幹ギプスと装具を交互に使った治療法を取り入れ、できるだけ手術に至らないよう工夫しています。このような治療を行っている病院は全国でも数が限られています。
さらに、先天性側弯症のお子さんに対しても、成長に合わせて必要最小限の手術(小さな範囲での骨の切除)を行っています。
脳性麻痺や二分脊椎、遺伝性の病気(神経線維腫症1型、プラーダーウィリー症候群、マルファン症候群など)に伴う側弯症にも、装具や手術による対応を積極的に行っています。?
股関節の病気
股関節の治療は装具を使った方法を中心に行い、必要に応じて手術も取り入れています。
ここ数年は、以下のような疾患に対しても治療実績が増えています:?
- 先天性股関節脱臼?発育性股関節形成不全(観血的整復術や寛骨臼移動術などの手術)?
- ペルテス病(大腿骨の骨切り術)?
- 大腿骨頭すべり症(大腿骨のピンニングや骨切り術)?
- 脳性麻痺や二分脊椎などによる股関節脱臼?亜脱臼(当院独自の大腿骨の骨切り術と観血的整復術)?
足の病気
足に関しては、当院独自の短下肢装具や足底装具を使って治療を行っており、装具での対応が難しい場合は手術も行っています。
特に内反足に対しては、独自のギプス治療や手術による治療法を確立しています。
チーム医療と病院間の連携
脳性麻痺や二分脊椎など、複雑な症状を持つお子さんの場合、小児整形外科だけではなく、以下の専門科と連携して治療を行っています:?
- 小児科?
- 小児外科?
- 小児放射線科?
- 小児泌尿器科?
- 小児脳神経外科?
- 小児リハビリテーション科?
また、栃木県立リハビリテーションセンターや国際医療福祉大学なす療育園など、県内の医療機関とも連携し、お子さん一人ひとりに最適な医療を提供できる体制を整えています。
2022年からは、「栃木小児骨軟部腫瘍ネットワーク(PMONT)」を立ち上げ、栃木県立がんセンターなどと協力して、骨や筋肉にできる腫瘍をもつお子さんへの専門的な治療にも取り組んでいます。?
もし「どんな治療法があるの?」「この症状は診てもらえるの?」など、ご不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。お子さんとご家族の不安を少しでも取り除けるよう、私たちは丁寧に寄り添いながら治療にあたっています。?
スタッフ紹介
外来診療日
初診:月、木
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 9:30~ 初診(滝?小沼) 9:00~ 再診(滝?小沼) |
9:30~ 初診(渡邉?滝?小沼) 9:00~ 再診(渡邉?滝?小沼) |
|||
午後 |
13:00~ 再診(渡邉) 14:00~ 専門?処置(小沼) |
14:00~ 専門?二分脊椎(月1回?第1週のみ) (渡邉?滝?小沼 交代制) |
14:00~ 専門?ギプス巻き?処置 (滝?小沼) |
- 担当医は都合により変更することがありますので、ご了承ください。?
- 初診及び時間外の受付時間は、午前8時30分から11時までとなっております。
?(午後の初診受付は行っておりません)? - 初診の方は、診療などに時間がかかりますので、時間的余裕をもって来院してください。?
- 初診の方で、外来診察日以外の日中の緊急診察を希望の方は、近医を受診していただき、近医ドクターより電話連絡と紹介状をいただけると幸いです。しかし、手術中や検査中、緊急患者対応中にはお引き受けできないこともありますのでご了承ください。?
- 専門は再診予約のみとなっております。?
- 夏休み?冬休み?春休み期間は外来が非常に混んでおります。時間的余裕をもって来院していただけると助かります。急ぎでなければ、夏休み?冬休み?春休み期間以外の受診をお勧めします。?
実績
各種お問い合わせ?ご相談
TEL |
外来 | 0285-44-2111(代表) |
内線 | 2470,2115 | |
医局 |
0285-58-7374 | |
FAX |
0285-44-1301 | |
E-mail |
otpdcst@jichi.ac.jp |