教育研究施設等 laboratory

教育研究施設等

Research and Education Facilities

自治医科大学には多彩な教育?研究施設があります。地域医療学センターでは、地域医療の向上、発展へ向けた教育、研究、支援、提言を行っています。分子病態治療研究センター?先端医療技術開発センターでは、最先端の研究を行い、世界に向けてその成果を発信し続けています。シミュレーションセンターや情報センターでは、学生職員への技術教育や情報発信を担っています。また、臨床研究支援センターは、本学での医師主導臨床研究を全学的に支援しています。

地域医療学センター

地域医療学センター

地域医療学センターは、地域医療の発展に必要な高度な教育、研究、診療の実現を目的として、平成16(2004)年4月に設置されました。
このセンターは、7つの部門(地域医療学、公衆衛生学、総合診療、地域医療政策、地域医療支援、東洋医学、地域医療人材育成部門)からなり、地域医療の体系化と情報発信を行う、真にわが国の地域医療のセンター的役割を担うことを目指しています。

分子病態治療研究センター

分子病態治療研究センター

先端医科学の研究開発を実施する組織として、平成10(1998)年度に分子病態治療研究センターが発足しました。 発足時からの文部科学省ハイテクリサーチセンター整備事業「難治性疾患の分子病態解明と遺伝子治療テクノロジーの開発」に続いて、平成15(2003)年度には「ゲノム医療/再生医学のための基盤研究開発」に選定され、21世紀に相応しい最先端の医科学研究に取り組み、多くの研究成果が得られています。

さらに平成20(2008)年度から私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に本センターを中心に行っている「病態解明から治療開発に向けたバイオイメージング研究」、平成25(2013)年度から「非感染性疾患の病態解明と診断?治療法の開発拠点の形成」が選定され、疾患の病態解明から治療開発につながる横断的な研究を展開しています。また平成28(2016)年度に「私立大学研究ブランディング事業」にも採択され、センター内に抗加齢医学の共同研究体制を構築しました。
センターの組織は現在、8研究部(分子病態、領域融合治療、遺伝子治療、抗加齢医学、再生医学、炎症免疫、分子医工学、心血管?遺伝学研究部)から構成され、相互の連携並びに医学部各講座との共同研究を精力的に推進しています。

情報センター

情報センター

情報センターは、情報技術の活用を計画的に推進し、教育、研究、診療および地域医療の活性化と向上に資するため、平成15(2003)年4月に発足しました。平成15(2003)年9月に、情報センター内にコンピュータ演習室と教育サーバ室が設置され、教育の情報化の中心として活用されています。情報センターは、ネットワーク基盤を整備し、 全学情報化を推進し、さらに全国の卒業生とのコミュニケーションを促進します。
平成28(2016)年にIR (インスティテューショナルリサーチ) 部門が設置され、教育を中心とした学内の各種データの集積?分析にも取り組んでいます。

図書館

図書館

図書館は、地域医療情報研修センターの2階及び3階に位置し、教育?研究?診療の諸活動、卒業生の生涯教育や地域医療のために必要な資料?情報を最も効果的に収集し、提供する役割を担っています。さらに広く地域社会及び医療関係者にも利用の途を開いています。そのために、医学図書館に必要な標準的な施設に加えて、メディアスタジオ等総合的な資料?情報を提供し得る機能を備えています。

RIセンター

RIセンター

RIセンターは、放射線共同利用施設として昭和49(1974)年3月に開設されました。昭和62(1987)年には、実験医学センター内にもRI実験施設が設置され、非密封放射性同位元素(15核種)を利用した医学?生命科学の研究が行われています。また、放射線照射装置を使用し小動物や細胞に放射線を照射する研究や、遺伝子組換え実験にも対応しています。RIの安全な取り扱いは、施設や環境の安全性を維持し、放射線業務従事者の放射線障害を防止するために非常に重要です。RI管理室は法規のもとに、安全な取り扱いの監督と教育、被ばく管理を行っています。

実験医学センター

実験医学センター

実験医学センターは、先端医科学研究に対応した実験動物の中央管理施設として、昭和62(1987)年に設立されました。平成30(2018)年に新棟が竣工したのを機に、個別換気システム(IVC)を導入し、実験動物のspecific pathogen free (SPF)環境を厳密に維持しながら、研究者の利便性と動物福祉に配慮した運用を実現しました。実験医学センターでは、近年の医学教育?研究において不可欠な遺伝子組換え動物やゲノム編集動物の開発に加え、胚や配偶子による生物資源保存も推進し、科学的かつ倫理的な動物実験の拠点としての役割を果たしています。

メディカルシミュレーションセンター

メディカルシミュレーションセンター

メディカルシミュレーションセンター(Jsim47)は、診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と能力習得を目的として平成20(2008)年4月に開設しました。Jsim47は、学生の臨床教育、病院の医療従事者の技術習得および地域医療を支援します。救急蘇生、診断、検査などの教育訓練用シミュレータを備えるだけでなく利用しやすい環境も備えています。また、効果的で効率のよい教育訓練手法やシミュレータ本体の開発も行っています。

先端医療技術開発センター

先端医療技術開発センター

先端医療技術開発センター(ピッグセンター)は平成21年(2009年)に発足し、ブタを用いた医学研究や外科トレーニングの支援を行っています。本センターは、ブタ専用の繁殖施設、手術室、MRI、CT、集中治療ユニット(ICU)、無菌ユニット、細胞調整室を備え、長期間にわたる実験ブタ管理ができる、わが国でも有数の大型動物実験施設です。ゲノム編集技術をいち早く取り入れ、遺伝子改変ブタを積極的に作製しています。

本センターは、平成29年(2017年)以来、文部科学省から国の共同利用?共同研究拠点として認定されています。当拠点に対する中間及び期末評価で共に最高のS評価を獲得し、足彩胜负彩5年度から6年間、国の拠点認定が継続になりました。今後も本センターは、学内外の方々に広く施設を開放し、新たな学領域の開拓及び人材育成を進めていきます。

地域臨床教育センター

地域臨床教育センター

地域臨床教育センターは、平成27(2015)年8月に設置された教育研究機関です。本センターは大学関連病院と連携して地域での診療医学部学生および研修医がコモンディジーズを学ぶ教育システム、そして医学研究を促進して整える役割を持ちます。

データサイエンスセンター

データサイエンスセンター

自治医大データサイエンスセンターは大規模医療生物医学データの管理、またそうしたデータを用いた研究を行うことを目的に平成29(2017)年4月に設置されました。当センターでは大規模データの管理?解析を自ら行うとともに、解析のノウハウに関する教育、また大規模データの解析に不慣れな研究者に対する支援を行っています。
具体的な研究テーマとして、レセプトデータを用いた医療分析、AIシステムを用いた心電図波形データ解析、自然言語処理AIを用いた医療文書の解析等を行っています。

医師?研究者キャリア支援センター

医師?研究者キャリア支援センター

当センターは医師?研究者に対して、キャリアアップや就業を支援します。育児支援部門の保育ルーム「あいりす」は、病児保育、一時託児および夜間保育を行い、仕事と育児の両立をサポートしています。2012年からは自治医科大学附属病院の全職員を対象とし、さらに2024年度から病児保育に限り教職員以外の下野市民及び下野市在働者も利用することができるようになりました。ワークライフバランスをテーマとした「働き方を考えるセミナー」、若手医師や研究者、大学院生間の交流を深め、キャリア形成や研究を推進するための「次世代医師?研究者交流会」、働き方についての思いや考えを共有する交流会である「Jichi Joy Cafè」を定期的に開催しています。キャリア継続に関する問題等について、アドバイザーによる個別相談を行っています。2020年に大学や研究機関、企業等における男女共同参画、研究者の育成を目指す全国ダイバーシティネットワークに登録しました。働き方改革の施行や、ニーズの多様化に対応し、男女や育児の有無にかかわらず、より充実した支援体制?活動を目指しています。

看護師特定行為研修センター

看護師特定行為研修センター

看護師特定行為研修センターは、厚生労働省が創設した特定行為に係る看護師の研修制度(平成27(2015)年10月1日施行)の指定研修機関の指定を受け、平成27(2015)年8月に設置されました。
わが国では、団塊の世代が75歳以上となる足彩胜负彩7(2025)年には、1人の高齢者を約2人で支える社会構造になると予測されており、研修センターでは、このような状況に対応できるよう、医師の事前の指示(手順書)により一定の診療の補助(特定行為)を実施できるための高度かつ専門的な知識と技術をもち、チーム医療のキーパーソンとして役割を発揮できる看護師を養成することを目的として研修を実施しています。

オープンイノベーションセンター

オープンイノベーションセンター

オープンイノベーションセンターは、本学から新たなイノベーションの創出を目的として、平成30(2018)年に設置されました。本センターでは、学内の複数の有望な研究シーズを見出し、企業など外部組織を含む大型共同研究を立ち上げ、必要な外部資金を獲得し、その集中的なマネジメントを行っています。さらに、特許出願特許実施及び上市支援も行い、研究成果を社会実装へつなげています。本センターではオープンラボが比較的低料金で提供されており、本学発ベンチャー企業が利用しています。

遺伝子治療研究センター

遺伝子治療研究センター

遺伝子治療研究センター(CGTR)は、本学の基礎から臨床にいたる各部署に所属している遺伝子治療研究者を組織横断的に結集して、平成30(2018)年10月に設置されました。本学のゲノム編集技術を含む遺伝子治療の開発研究として、遺伝性疾患から痛などの難治性疾患をカバーし、基礎から臨床応用に至る橋渡し研究の加速化を図り、我が国における遺伝子治療開発研究をリードしていくことを目的としています。足彩胜负彩5(2023)年には、AMED再生?細胞医療?遺伝子治療実現加速化プログラムに、再生細胞医療?遺伝子治療研究中核拠点として採択され、国内の遺伝子治療研究?臨床としての役割を担っています。